自分が他人に対してする評価というのは, 往々にして自分が持っている価値基準を使ったもの, もしくは自分が想定するヒエラルキーの中に他人を差し込んだものになる.
逆に, 他人が自分に対してする評価を見てみると, その人が何を重んじているのかを理解するための助けになるかもしれない. 複数の人からの評価を重ね合わせるのも良いね. 例えば特定の価値観を共有する複数人のそれぞれから得た評価を重ね合わせると, 彼らが持つ価値観から導かれるヒエラルキーの少なくとも一部が見えてくるような気がする.
しばしば他人の自分に対する本当の評価というのは手に入りづらい. さらに, もしかすると彼ら自身も自分が付けた「本当の点数」を理解していないかもしれない. 僕はほとんどの人にとって具体的かつ固定された評価基準を持つことがとてもむずかしいことだと思っている.
評価基準を具体化出来たら, そこからそれが時間を通じて追うのが難しいほどに変化することはあまりないように思う. はっきりとした基準を持つ人は頑固な人である可能性が高いことを仮定しているけど.
