ぼそぼそ

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2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

尖る

経路依存を利用する, ということである. 例えば環境を移して, 前の環境ではしなかったことをすることである. さらに言えば, 環境を移して, 前の環境では出来なかったことをすることである. 集団の多様性に貢献することへのプレミアムがあって, それをしたい…

言葉の壁

言葉の壁というのはだいぶ薄くなった印象がある. この壁を薄くしたと喧伝されるものの中には技術が存在していて, そのさらなる発展が壁をなくすのではないかと言われるのを目にする*1. しかし, 薄くなっただけでそこに壁は変わらず存在していて, なおかつ壁…

言葉にする

"The Art of Readable Code"( https://www.amazon.co.uk/Art-Readable-Code-Dustin-Boswell/dp/0596802293 )を読んでいる. 『リーダブル・コード』という邦題が良く知られているかもしれない. 半分くらい読んで, 「英語らしく」書くことがしばしば言及されて…

断捨離

人間は自分の思考リソースを無意識に多くのものに振り分けていて, その数はとても大きいものだと思う. 人間の処理能力に関するボトルネックの一つはここにある. 厄介なことに, 振り分け先への重み付けは均等にはなされていない. 人間は一般的にこういう重み…

言語

論理的思考の放棄 - 登 大遊 (Daiyuu Nobori) の個人日記 多分有名な記事で, 感覚的に理解できるところが多い. 親しい友人と話すときのように何かをしよう, という捉え方をした.

環境

何に感謝する? - ぼそぼそ 遺伝と環境の話である. 環境を変えることが自分の生み出すものを大きく変化させるための唯一の手段だと思っている. 環境の変え方には他よりも良いものが存在していて, そういう変え方は滑らかでなかったり, 不連続だったりするも…

人間関係3

人間関係 - ぼそぼそ ここで人間関係の終わりに触れた. もう少し精密に書くことができたと思う. 人間関係の終わりというのは, 双方向の矢印が一方向のものに変わるということである. 「死せる孔明〜」ということはありうるのだが, その逆は考えづらい. 生者…

ハリー・ポッターと人間の意志

ハリー・ポッターの作品群は意志が持ちうる力を上手く見せることに成功している. 7作目の最後のシーンで父は息子に語りかける: "Albus Severus Potter... you were named for two Headmasters of Hogwarts. One of them was a Slytherin, and he was probabl…

生存戦略

一つできた方がいいこととして, 満員電車に乗れそうなドアから乗り込んで, 乗った後はドア際に立って後続をブロックする, みたいなことがある. ここにはいくつかの技術が関わっていて, 乗れるドアを見つけること・ドア際に立つ面の皮の厚さ・後続に満員であ…

主語の大きさ

旧友に「交換留学って何するの」と聞かれ, 答えに詰まる. 主語を自分にすべきか一般にすべきかで迷う. 前者を選んで答える. これが出来るようになったのは嬉しいこと.

“This is water”について2

一点, 疑問に思うことがあった. 彼は大学が提供する価値に言及した. 僕はこれは, 彼が話したかったことに誘導された言及だと思った. そして, 彼はその価値について「振り返ってみて」気づいたと言っている. これには多少の狡さを感じた. 僕は, 「何について…

“This is water” について1

This Is Water - David Foster Wallace - Part 1 - YouTube さて, このスピーチについてである. 僕はこのスピーチを先日初めて聴いた. とても好きなスピーチである. 内容の選択である. このスピーチはまず死について語っている. 卒業式でのスピーチはしばし…

人間関係2

人間関係を通じて幸せになることができて, 幸せをもたらすような人間関係にはパターンがあると思う. まず, 人を見て付き合いたいと思うかどうかという層がある. 次に, 付き合うべき人が誰かが分かるという層がある. さらに, 付き合いたい人と付き合うべき人…

未来予知

未来予知ができることは生きていく上でとても重要だと思う. これは鉤括弧付きの「未来予知」ではなくて, 先を読む力のことである. 「これをするとこうなる」ことが分かるということである. 人間が予知できることの奥行きは基本的にとても限られている. この…

道具

道具を身体の一部だとみなしていると痛い目に遭うことがある. 道具と身体との間には操作性とか予測可能性とかに不連続な差があると思う. 訓練されるとこの差はかなり小さくなっていくが, 決して無くなることのない溝がある. ちょうど登山のことを考えていた…

逸脱

自分の逸脱に気づく時期は早ければ早いほど良いと思う. 例えば, 周囲と自分の感覚のズレに気づくのは, 小学生だったり中学生のときのほうが高校生のときよりも良い. 同じように, 大学生のうちに他人との違いを認識しておくほうが, 社会人になってからわかる…