ぼそぼそ

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道具

道具を身体の一部だとみなしていると痛い目に遭うことがある. 

 道具と身体との間には操作性とか予測可能性とかに不連続な差があると思う. 訓練されるとこの差はかなり小さくなっていくが, 決して無くなることのない溝がある. ちょうど登山のことを考えていたが, アクシデントが起きるときにはこれに関連するようなことが起こっている*1

 抽象的なものもこの二項対立で扱ってみると良いと思う. 他人の考えた概念を取り込んで考えてみるとき, 生まれるのは最善の場合でもよくできたパッチワークである. 縫い目は消えない. 

 何かをするときには余計な正当化をしないほうがいい. 正当化はあくまで「こういう考え方をするとこうなる」という使い方をするのであって, その前提の部分が自分に馴染んでいないと上手く取り扱えない. 粘土細工みたいなもので, ペタペタ付けたものというのは意外と目立つし, そのうち剥がれる. 

*1:例: 靴裏が剥がれる・ザイルが切れる・木道の端が腐っている. 結果として受ける痛い目の程度には差があって, 命を落とすこともある.