いくつかの興味深い意見を見たので, それに対する自分の反応と共に書き残す.
- 「自殺は残された人から一切の答えを奪う」
その通りだと思う. その上で, 所詮は他人であり, 答えを求めるものでもないと思う. 血の繋がった親子であってもそう. 答えというのが何に対する答えかは示されてしなかったので何とも言い難いが.
- 「妻子を残して自死することを批判する」
真っ当な批判だと思う. 特に, 残された子供への影響はとても重いだろう.
別れ, 離別は子供の頃の僕にとって恐ろしいものだったが, 多くの人が子供時代にこのような感覚を共有していたと思う. 小さい頃, 親が家を出ていく「フリをした」ことが何度かある. 本気だったのかどうかは分からないが, これは僕には実際に起こりうるものだと思われた. 場面は色々あり, 夫婦喧嘩・僕への叱責の文脈などを覚えている. 自分の肉親に二度と会えない可能性を仄めかされたことは強い衝撃として頭に残っている.
今はどうだろうか. 突然の離別の可能性や, その事象に対して, 昔よりは上手く振る舞える自信がある. 消えるなら, 残された人が一人前になってからなのである. 他人であればいざ知らず, 自分が作ったものを置いていくのはどんなものかと思う. そして, それでもまだ傷は残るのである.