他人にかけられた言葉が呪いになる, と言いたくなる気持ちはよく分かるよ. 自分が死体の上に乗っていることに気づくのはいつだって辛いよね.
そのままもう少し視野を広げて, 目を凝らして, 見て欲しい. 君の両腕を持っているもの, 両肩を抱えているもの, もしかしたら頭の上から吊っているものもあるかもしれない. 足元はどうだろう?さっき見えた死体の下には何が見える?君が目を凝らす気があれば, 自分が死体の山の上に立っていることがきっと分かるはずだよ.
要は「呪い」という言葉はあまり良くないって言いたいんだ. 君が言いたいことは僕にとって当然なのと, 僕はそれが他の誰にとっても当然だと思ってるからね.
君をいま支えているものたちも, いつになるかは分からないけど, そう遠くないうちに朽ちて君の足元に落ちるはずだよ. 君はそこでその上に足を伸ばすんだ. 躊躇しちゃいけない. 怖い?大丈夫, その頃にはまた違うものが君を支えているから.
そして君もまた, 死体となって誰かの足元に横たわるんだ. 「呪われた」だなんて言われたくないだろう?
彼らは君に何かを託して君の足元に横たわった, 少なくともそう思っておいた方がいい. 呪いを嘆くんじゃなくて, 自分の無力を嘆いてやれよ.