ぼそぼそ

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柔軟な関係性

文脈によって人間関係に柔軟性を持たせるというのは難しい. これはつまり, 他人との関係のラベリングを場所によって変えるということである. 例えば, ある場所では親と呼んでいる人を別の場所では友人と呼んだり, ある場所では恋人と呼んでいる人を別の場所では友人と呼ぶことがあるだろう.*1 少し違った形で, 自分の人間関係が周囲によってアプリオリに, 異なる形で定義されていることもあるだろう*2

 このようなことをうまくやるのは僕にとってはとても難しい. 僕は人との関係性のラベリングに応じてその人への接し方を変えているようで, 同時にこの二つの結びつきがとても強い. しばしば, 複数の場所で同じ人と接することがあり, そこで気恥ずかしい思いをしたり, 後ろめたい気持ちになったり, 振る舞い方を決めるのに難しさを感じたりすることがある.

 どうすれば他人との関係性を柔軟に捉えることができるのだろうか?直観的には, ラベリングと接し方のつながりを弱めるか, あるいはラベリングを控えるかをすれば, これがもっとうまくできるようになるのだと思う. 他人にどのように接するかということを, その人をどのように位置付けるかということに強く依存させてしまうと, その人を別の方法で位置付けることを何らかの事情で求められた時にスムーズに振る舞うのが難しくなる. そして, 実に腹立たしいことに, そのような要求はしばしば外的なものとして現れるのである!*3 かといって, 癖を抜くのは難しい. 

 他の人にとって, これをうまくやるのは簡単なんだろうか?読んだ人はぜひ教えて欲しい. 

*1:もっと細かいラベリングもあり, そして実際にはそのような粒度の高いラベリングを使っているはずである.

*2:浪人したり, 留年したりすると, こういうことがよく起こるようである.

*3:最もわかりやすいであろう例は, 相手が自分によるその人へのラベリングを個人的なものに留めておきたい場合である. 別の例として, そのようなラベリングの取り扱いが社会的な規範によって求められることもあるかもしれない.